バイオフィルムとは微生物が排泄するスライムで囲まれた微生物の集合体であり、無機表面または有機物表面に付着している。あなたはすでにいくつかのバイオフィルムを知っています。
歯の上に付いたプラーク、川の石の上のぬるぬるしたスライム、花を1週間いけておいた花瓶の内部のゲル上の薄膜などです。
すべての細菌の99%以上はバイオフィルム内部に住んでいると云われ、水中に浮遊する細菌は1%に過ぎず、実際に水を殺菌しているというのはこの1%の細菌なのです。
しかし、多くのバイオフィルムはパイプを腐食させたり、水フィルターを詰まらせたり、医療インプラントの拒絶を起こしたり、そして飲料水、冷却水を汚染させる細菌を保持したりすることによって問題も起こすことになります。
冷却水はこのバイオフィルムの住処で、日光の照射で藻類の繁殖があり、強制通風で大気中の雑菌が冷却水に吸収されること、更に適温の環境で冷却塔水槽や配管内面、熱交換器チューブ内面にまで激しい繁殖を起こします。
従って、細菌処理はこのバイオフィルム処理を効果的に行わない限り有効だとは云えません。
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