超音波藻類処理装置 LG SONICシリーズ
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池のpH抑制

藻類と光合成

 

藻の繁殖一般的な閉鎖系水域である池では、池のpHは様々な要因によって左右されますが、多くの要因には二酸化炭素が関係しています。

通常、水の中の二酸化炭素/炭酸イオンは、空気中の二酸化炭素と平衡関係にありますが、下記の要因によっても水中の二酸化炭素濃度が変化します。

雨が降ることでpHが下がることは広く知られていますが、これは、雨が大気中で二酸化炭素を溶かし、pHの低くなった雨が池へ降り注ぐことで起こります。

またバクテリアの活動によってもpHは下がることがあります。水中でバクテリアが有機物の分解を行う際に二酸化炭素を発生します。魚などの生物の呼吸によっても、池のpHは下がります。生物や植物も呼吸を行います。このとき、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出します。

これらの要因により、水中の二酸化炭素濃度が増加した場合、空気中の二酸化炭素が池の水面より溶け込み再び平衡を保たれますが、小さな池である場合や、上記要因による二酸化炭素の増加速度が速ければpHは平衡関係を崩すこととなります。

二酸化炭素が増加してpHが下がるしくみ

 

池などの閉鎖的な水域の水に、二酸化炭素が加わることで水のpHは下がります。

下記は、水に二酸化炭素が加わった時の化学式です。

CO2 + H2O → H2CO3
(二酸化炭素)+(水)→(炭酸分子)

二酸化炭素(CO2)が水(H2O)と結合することによって炭酸分子(H2CO3)に変化します。

しかし、炭酸分子(H2CO3)として、そのままでは安定して形を維持できないために、今度は違った形に分解してしまいます。

H2CO3  → H+  + HCO3-
(炭酸分子)→(水素イオン)+(炭酸水素イオン)

炭酸分子(H2CO3)が水素イオン(H+)と炭酸水素イオン(HCO3-)に分解されるかたちで落ち着きます。

ここで水素イオン(H+)が新しく出てくるためにpHは下がることになります。

これが、水の中に二酸化炭素を加えたときにpHが下がるしくみです。

光合成と二酸化炭素

 

藻藻類は、生化学反応である光合成を行いますが、その活動の中で、二酸化炭素を吸収します。

藻類は水草などの水中植物と比べ、藻類の繁殖力は凄まじく、数日で池の水面を覆うことが出来る程で、その分、光合成による二酸化炭素の吸収量も急激に上昇します。

 

光合成のしくみ

 

光合成は、主に植物や藻類が行う生化学反応です。

6 CO2  +  6 H2O  + (光) →  C6H12O6  +  6 O2
(二酸化炭素)+(水)+(光)→(糖類)+(酸素)

太陽光(光エネルギー)を電気エネルギー・化学エネルギーに変換し、空気中の二酸化炭素と水から糖類(炭水化物)を合成します。

つまり、光エネルギーを利用した炭酸同化作用の事です。このときに、水の分解過程から酸素も作り出します。

光合成が行われるのは、葉緑体であり、その中にあるチラコイド膜内で、クロロフィル(光合成色素)が光エネルギーを使って水を分解し、プロトン(H+)+酸素分子+電子を作ります。

このときにできた電子から、NADP+→(還元)→NADPH(脱水素に関する補酵素)ができます。

さらに、チコライド膜内外のプロトン濃度勾配を利用して、アデノシン三リン酸 (ATP) が作られます。

以上がチラコイド反応で、明反応とも言います。

次にチラコイド膜の外側にある、ストロマ(葉緑体基質)で、チラコイド反応で得られた、NADPHとATPを使って二酸化炭素を原料としてブドウ糖(C6H12O6 炭水化物)が作られます。

この一連の反応をカルビン - ベンソン回路(暗反応)と言います。

 

藻類とpH

 

pH藻類の光合成によって二酸化炭素が多く吸収されることで、水のpHがアルカリ性に傾くこととなります。

規模の小さな閉鎖系水域(池)にて藻類の繁殖が起こると、酷い場合では、pHは10程度まで上昇する場合があることが確認されています。

これは、二酸化炭素が光合成によって吸収される量と、生物の呼吸や水面での大気中からの二酸化炭素の溶解による量がバランスを崩すことによって起こります。

規模の小さな池や浅い池では、藻類による光合成が盛んに行われ易いため、pHが上昇しやすい傾向にあると言えます。

藻類も呼吸する

 

アオコ藻類が多く繁殖している場合、pHが上昇するだけでなく、夜間の溶存酸素不足が起こることがあります。

藻類は昼間に光合成を行うことで二酸化炭素を吸収して酸素を作り出しますが、夜間の日光が無い時には、生物と同様に酸素を吸収し、二酸化炭素を吐き出す呼吸を行います。

これにより、藻類の繁殖が激しければ激しい程、水中の二酸化炭素/酸素濃度が激しく推移し、pHの変動を引き起こします。

これにより、酸素を必要とする生物が酸欠状態となり、窒息ししてしまう場合もあります。

また、水面付近ではpHが高く計測されても、水底部分でのpHは低くなります。

これは、日光の当たる水面付近に藻類が生息し、光合成を行う為で、逆に水底部分では、バクテリアによって有機物の分解が起こっている場合があるからです。

 

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