単純な構成組織である藻類は、細胞が露出しているため、超音波の持つ振動効果によって藻類細胞を破壊することが可能です。
よって、超音波藻類処理とは魔法のように藻類細胞を消し去る(分解する)ことができる技術ではなく、そこにある藻類細胞を物理的に破壊する、現実的な技術です。
藻類細胞に特定の超音波を照射することで、細胞内部の液胞と呼ばれる液体部分までもを振動させ、細胞膜と細胞壁の分裂を起こします。
これにより細胞膜が正常な機能を保つことができず、細胞質が漏出してしまうことで細胞は崩壊し、茶色に変色した残骸となります。
下の顕微鏡写真は、螺旋状藻類アオミドロが超音波によって処理されていく様子です。
処理開始0日目 |
処理開始7日目 |
処理開始14日目 |
処理開始21日目 |
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